ある1日のスケジュール(在学時)Fukuoka University Graduate Schools Guide 2026起床登校・実験開始学生実習対応昼休み学生実習対応実験データ整理帰宅就寝45薬学研究科 薬学専攻 博士課程 2024年度 修了私は、大学時代を薬学部で過ごし、大学3年生後期から開始した研究活動では、仮説を立て検証する過程と自らの手で新たな知見を生み出すことにやりがいを感じていました。実験内容によっては研究資材を育てる期間が必要となりますが、6年制の薬学部では講義・定期試験に加えて薬学共用試験、長期実務実習が存在するため、短期間で研究成果を得ることは容易ではありませんでした。そこから、もっと研究に取り組みたいという思いが強くなり、大学院進学を考え始めました。学部時代の研究を継続できる環境があり、使い慣れた設備を利用できること、何より進学先の教員、先輩に相談しやすい研究室だったことから、大学院への進学と、専攻を決定しました。博士課程在籍中には、薬剤師として働きながら、加齢に伴う諸疾患のなかでも特に高齢者に多く見られる虚弱病態である『フレイル』に焦点を当てた研究に取り組みました。フレイルは、要介護状態への移行の一因となる重要な課題とされ、私は日々の業務を通して、治療に加えて健康の維持・増進という観点から高齢者支援の必要性を強く感じていました。このような背景から、私の研究においては、フレイルの病態理解を深めるとともに、運動や薬物療法が疾患の予後にどのような影響を与えるかについて検討を行いました。さらに、これらの研究成果を学会で発表し、論文としてまとめるという経験を通じて、医療現場で働く多くの薬剤師・医師にとって、基礎研究が患者支援の手段となりうることを実感しました。研究と臨床の両面からのアプローチにより、患者と医療の橋渡しとしての薬剤師の可能性を確認した大学院時代でした。現在、私は大学の教員として、学生への講義や、実習・卒業研究の指導に携わっています。あわせて、特定の遺伝子の発現が中枢神経系の発達にどのように関与しているかを明らかにすることを目的とした研究にも取り組んでいます。こうした分子レベルの機構を解明することで、将来的には早期からの患者の生活支援、社会的サポートへとつながる知見を得ることを目指しています。大学院での経験を踏まえ、学生が自発的に考え、学びを深めることができるような支援を心がけており、これまでの実践的な研究活動は、教育と研究の両立を目指す業務において確かな基盤となっています。大学院進学後は、自分の興味を追求するだけではなく、課題を設定し、その解決策を模索しながら、成果を社会にどう還元できるかを考える、主体的な学びの時間が増えます。私自身、大学院への進学は特別なことではなく、自分の関心や問いを深めるための自然な一歩だと考えています。本学には薬学のみならず、医学・理学・農学など、多様な分野で学位を取得した教員が在籍しており、多角的な視点で学びを深めることができる環境が整っています。また、研究交流会も開催されており、文系・理系を問わず他分野との交流が活発に行われていることも総合大学ならではの強みです。こうした大学院での経験は、自分の視野や可能性を大きく広げてくれるはずです。06:0007:0011:0012:1013:0014:3020:0022:0001:00VOICE.02修了生の声OB's voiceましたか?どのような点ですか?ことは?谷口 知世 さんQ.福岡大学大学院に進学しようと思った理由は何ですか?Q.大学院時代にはどのような研究に取り組みQ.大学院での研究と現在の仕事の関わりは、Q.大学院への進学を考えている人に伝えたい
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